県道道メモ(2005年4月17日)

国道6号藤代バイパスの開通式典を見学

もう1か月近く前のことになってしまいますが、3月20日(日曜日)に藤代町(3月28日より合併して取手市)の国道6号藤代バイパスの牛久沼大橋(うしくぬまおおはし)が開通しました。当日午前10時30分から開催された開通式典を見学してきたので、その様子をメモします。

テントの中での式典

道路の開通式典を生で見るのは今回が初めてです。通常は平日に行われることが多く、これまで開通式典を見たいと思ってもなかなか実現しませんでした。今回は休日で、しかも自宅から割と近いこともあり、どんな感じなのかなーと楽しみにしながら自転車で自宅を出発しました。天候はあいにくの曇り空で、春分の日としては少々肌寒い日でした。

式典開始の10分くらい前に現地に到着すると、来賓客らしき黒塗りの車が続々と臨時駐車場へ流れていき、周辺道路は以前にも増して渋滞していました。仮設テントが設けられており、式典はこの中で開かれるようです。背広姿の役人さんたちがテントの内外に大勢いて、どうも一般人は入っちゃいけないような雰囲気(そんなことはなかったのかも知れませんが)で、しばらくはテントの中から漏れてくる声を外から聞いているしかありませんでした。テントの中では主催者や来賓のあいさつが延々と続いている模様で、「やっぱり役人さんたちのための式典なのかな」とちょっとがっかりしかけていました。

テープカット、くす玉割り

テープカットとくす玉割りの瞬間

式典開始から30分くらい経ったとき、テントの中から背広姿の人々がぞろぞろと出てきました。この後は恒例のテープカットとくす玉割りが始まるようです。その時そばにいた式典関係者の人が私たち一般の人々へ「よろしかったら近くで見ませんか」と声をかけて下さったので、私を含め遠巻きに眺めていた一般の人たちも来賓客と一緒に近くまで寄って、式典を見守ることにしました。

準備が整ったところで、司会の人が「それでは、これよりテープカット、くす玉割りを行います」と宣言。式典の進行は国土交通省の職員の人がするのかなと思っていたのですが、プロの司会業をしてるっぽいとてもきれいなお姉さんでした。国会議員や国土交通省・県庁の幹部の名前が次々に呼ばれ、所定の席についた後、司会の人の「3、2、1、どうぞ!」の合図でテープカットとくす玉割りが同時に行われました。私はシャッターチャンスを逃すまいと、緊張しながらその瞬間をカメラに収めました。くす玉が割れた瞬間はやっぱりゾクゾクして、感激しました。結婚式のウェディングケーキ入刀の瞬間に似ているな、と思いました。

渡り初め

牛久沼大橋を渡る車の列

最後は恒例の渡り初め。小さな橋の開通とかだったら、みんなで歩いて渡るところなのでしょうが、今回の開通区間は延長がかなり長いので、車に乗っての渡り初めでした。役人さんたちが自分の車に乗り込み、地元中学のブラスバンドの演奏が響く中、車で次々と通り過ぎていきました。私たちは渡り初めに参加できませんでしたが、渡っていく車を入口で拍手で祝福しました。このようにみんなでひとつの新しい道路を祝う姿を見て、心にジーンときました。最後に司会のお姉さんが「牛久沼大橋は本日午後3時、供用開始となります。皆様、本日は本当にありがとうございました!」と笑顔で締めくくり、拍手の中で式典は終了となりました。

帰りの自転車をこぎながら、道路を好きになって本当に良かったなと思いました。人々の暮らしに欠かせない道路というものが、様々な人の努力によって少しずつ便利に変わっていく。その瞬間に立ち会えるというのは何ものにも代えがたい思い出になります。

おまけ

とまあ、こんな感じで開通式典を見学した牛久沼大橋なんですが、情けないことに私は実は開通から1か月近く経った今でもまだ通ってないんです…。まあでもそのうち通ると思います。