昨日、2005年3月12日(土曜日)は、点線国道が市民権を得た日として、後世に長く語り継がれる日となるかも知れません。(ちょっと大げさかな?)
昨日の土曜日、風邪ぎみのため国道6号藤代バイパスの開通プレイベントへ行くのをあきらめた私は、家で新聞を読んでいました。新聞のページをめくっていた私は途中で目が釘付けになりました。あの有名な福島県の国道289号の「登山道おにぎり」の写真がデカデカと載っているではありませんか。
朝日新聞の土曜版「be」に連載されている、全国各地の「こだわり」を持っている人を紹介する「こだわり会館」というコーナーに、「『点線国道』巡り 道なき道をナタで征す」と題して、日本の道 〜The Long and Winding Road〜の管理人の松波さんが紹介されていました。松波さんのホームページは読んだことがある方も多くいらっしゃると思います。全国の国道に関するエピソードや、道路に関する法令集、道路の写真集などがまとめられているサイトです。近年は点線国道にも力を入れられていて、私も楽しく読ませていただいてます。
実は私も、点線国道は以前から興味があり、実際に踏破したものもありました(まだインターネットをしていない頃だったので、仲間内では「点線国道」という呼び方は当時はしていなかったと思いますが…)。最も印象深いのは、1997年11月に埼玉県と山梨県の県境の雁坂峠(国道140号)を約7時間かけて踏破したことです。翌年(1998年)春に峠を貫く雁坂トンネルの開通を控え、越えるならこの時しかないと思い行ったのですが、急峻な峠道には非常に苦労しました。でも頂上にたどり着いたときは疲れも一気に吹き飛びました。今でも良い思い出です。
他にこれまで徒歩で踏破した点線国道は、国道152号の青崩峠、国道361号の姥神峠と権兵衛峠です。また登山道おにぎりのある国道289号の甲子峠は半分くらい歩きました。でも私は何事も中途半端な性格なので、全国の点線国道制覇の夢は早々と挫折してしまいました。
最近はめっきり点線国道の旅はしなくなってしまいましたが、今回のように点線国道の旅が新聞で紹介されるような時代になったというのは、感慨深いものがあります。松波さんの道路に対する意気込みには本当に頭が下がります。彼には以前に一度お会いしたことがあって、あの超有名な松波さんを目の前にして緊張していた私にもとても気さくに声をかけてくださいました。これからも点線国道踏破へ向けて是非ともがんばってください。応援しています。
上記の「これまで私が徒歩で踏破した点線国道」の中で国道を1つ書き忘れていました。日本で一番有名な点線国道なのに、すっかり記憶の彼方へと遠ざかっていました。
15年ほど前に、青森県の国道339号(いわゆる階段国道)を歩いています。