県道道メモ(2003年12月14日)

今年の交通事故統計はどうなる?

2003年も残すところあと十数日となりました。今年もいろいろなことがありましたが、今年が終わるまでまだ確定していないのが今年1年間の各種統計値です。

今年1月から11月末までの、茨城県における交通事故による死者数は263人で、前年比28人の減少、全国ワースト9位となっています。今年は全国的に見ても交通事故死者数が大幅に減少している傾向にあり、茨城県でもその傾向が現れている模様です。263人という数字を11ヶ月分で割ると、1月あたり約24人ということになるので、単純に計算すると今年1年間の交通事故死者数の予想は287人ということになります。

仮にそうなったとすると、ひとつの負の記録が打ち破られることになります。茨城県の交通事故死者数は、1966年(昭和41年)から昨年まで、なんと37年連続で300人を超えています。今年もし300人未満になれば、38年ぶりの300人割れということになるのです。

実は、もうひとつの記録もあります。全国ワースト順位でみると、茨城県の交通事故死者数は1971年(昭和46年)から昨年まで32年連続で全国ワースト10位以内にあるのだそうです。11月末現在で全国ワースト9位ということなので、12月の結果次第で全国ワースト10位以内を脱却する可能性もあるのです。

しかしこれらの記録が達成できるかどうかはまだわかりません。例年では12月は他の月に比べ交通事故の件数が増加する傾向があるそうです(ちなみに昨年の12月の交通事故死者数は40人だったので、今年12月が同じ人数だとすると300人を割ることはできないことになります)。理由はいろいろあると思いますが、考えられるのは忘年会シーズンで酒を飲む機会が増えるというのはあると思います。飲酒運転がどのような結末をもたらすかについては、メディアでも近年大きく報じられていますので、ご承知の方も多くいらっしゃると思います。つい先日(12月1日)にも、今年6月に水戸市の国道51号で飲酒運転の大型トレーラーが2人をはねて死亡させた事件で、運転手に懲役12年の判決が言い渡されました。残すところあとわずかな日数しかありませんが、2003年という年を締めくくる意味でも、県民みんなでがんばっていけたらいいなと願っています。

(以上、茨城新聞2003年12月1日の記事、および茨城県警察本部のホームページなどを参考にしました。)