11月11日の本欄で述べた、日立市の常磐自動車道で通行料を約半額に割引するという社会実験は、現在継続中(12月10日まで)ですが、大きな効果が現れているそうです。交通量を調査したところ、実験開始から5日間で常磐道のこの区間の交通量がなんと約70%増加しているそうです。実験開始前は30%の増加程度と見込んでいたそうなので、予想以上の効果だそうです。またこの影響で、並行する国道6号など一般道の交通量は全体的に1割程度減少しているということです。
今回の割引料金を一覧表にすると以下のようになります(普通車の料金。他の車種も同様に半額程度に割引)。
区間 | 通常料金 | 実験期間中の料金 |
---|---|---|
日立北インター〜日立南太田インター | 650円 | 300円 |
日立中央インター〜日立南太田インター | 550円 | 250円 |
日立北インター〜日立中央インター | 450円 | 200円 |
確かに一目見て「安い」って思いますよね。利用者が増加するのもうなずけます。
この実験は、高速道路の通行料を値下げすることにより、一般道の交通渋滞緩和にどれだけの影響があるかを調べるなどの目的があるそうで、全国のいくつかの高速道路や有料道路で順次行われているそうです。ほかの地域では同様の効果は現れているでしょうか。
まあ単純に考えれば、料金を半額にして仮に交通量が倍になれば、これからずっと続けても収支は保たれるということになりますが、たぶんそんなにうまい話はないような気はします。少し前に牛丼のチェーン店が各社一斉に並盛を400円から280円に値下げしたときは、直後からしばらくの期間はどの店も大混雑で、牛丼を食べるのもままならない状態だったけど、最近はすっかり落ち着いて以前と同じくらいの客の入りになってきましたし…。