県道道メモ(2003年10月5日)

竜黒磯トンネルの読み方

9月1日の県道道メモ(県北へ行ってきました(その2))で、県道36号(日立山方線)の里美村と水府村の境にある竜黒磯トンネルについて、手持ちの地図にはトンネル名が書いてなかったですが、現地で『竜黒磯トンネル』という名称であることがわかりました(読み方は不明)、と書きました。その後このトンネルの名前は何と読むのだろうということで調べてみました。

国土地理院の2万5千分の1地形図を見ると、このトンネルの水府村側の入口付近に竜黒磯という小字があるらしく、すなわち住所としては、水府村 大字 西河内上 字 竜黒磯ということになるようです。そこで茨城県の小字の一覧が載っている「角川日本地名大辞典 8 茨城県」(1983)をひもといてみたら、ラッキーなことにふりがな付きで竜黒磯が載っていました。

予想では「たつくろいそ」くらいかなと思っていたのですが、結果は開けてびっくり、なんと「たづごろし」と読むそうです。となると、竜黒磯トンネルの読み方は「たづごろしトンネル」ということになります。

なお、もう1冊、「水府村史」(水府村史編纂委員会編、1977)という本も調べたら、やはり水府村の小字の一覧が載っていて、同様の結果でした。ただし両者の本は項目の順序や形式が同じだったので、どちらか一方がもう一方を参照した可能性が高いと思われます。

まったく予想外の読み方なので、今でも信じられない気持ちはあります。本当はもう少し資料をあたるべきなのかもしれませんが、とにかくとても驚きました。なお地名の由来については全くわかりません。地名というのは奥が深いものだということを改めて感じました。

竜黒磯トンネル
県道36号 竜黒磯トンネル(里美村側入口)