(30) 1991年9月1日 — 長野・飯山・長岡

晴れ


Diary

9月1日の行程図

長野(午前7時)をもってR19全線踏破達成。長野駅前はオリンピック一色って感じだった。駅前のデパートの前に、昨夜終電のがしたっぽい退廃的な少年少女の集団が目が覚め始めている所だった。こんな地方都市でもこんな光景があるのだ。絶対いいよね。

長野市内にあるR117(5km位)をきっちり通ってから、実家に「今日帰る」と電話して、R18へ。そして豊野町でR117スタート。相変わらずFZRの調子は悪い。少しスピードをゆるめるとエンストしてしまう。おとといの台風にどうやらトドメを刺されたようだ。

青空の下、R117を千曲川沿いに走った。思えば8月5日、ツーリング始めたばかりの孤独感の中で、夜の小海線海尻駅のそばを流れていたのが千曲川だった。川はオレの気持ちを水面にうつして、静かにさらさら流れていた。あれから一か月。100kmほど下流の千曲川は同じ川とは思えないほど雄々しい姿で堂々と流れている。そしてオレ自身もあの頃に比べて千曲川のように変化しているような気がした。

午前9時45分、戸狩野沢温泉駅でひと休みして、立て看板で「そば花まつり」ってのをやってるって書いてあったのでR117をはずれて行ってみた。山道の超ワインディングを登っていくと目の前に高原がドーッをひらけた。素晴らしい所だった。会場では高原野菜の直売やモデル撮影会などが行われていた。オレはバイクを止め、すげー高そうなカメラ持ってる日曜写真家たちに混じってモデルの写真を撮り、いもバターを食って、家へのおみやげに3本200円のとうもろこしを買った。あとで家の人にびっくりされた(あまりに安いのと、あまりにうまかったから)。夏の終わり、そして秋の始まり。季節の変わり目にふさわしい過ごし方だった。

そば花まつり
そば花まつり(写真2枚を結合)。このあたりで栽培しているそばが花を咲かせる頃に開かれます。

そしてまたR117を走り、R117は長野〜小千谷全線踏破。R17とR8で三条の実家へ帰ってきた。

さよなら夏の日
いつまでも忘れないよ

本日の走行距離: (メモし忘れたので不明)


Photo

[差切峡の朝]
差切峡の朝。まだ寝袋ひろげたまま。
[長野駅前]
オリンピック一色だった長野駅前。
[モデル撮影会]
そば花まつりでのモデル撮影会。
[R117]
長野県から新潟県への県境のR117。

※写真をクリックすると拡大表示します。