10,000アクセスによせて

2002年12月5日 作成

このページの目次


1. はじめに

おかげさまをもちまして、「茨城県道道」は2002年12月4日に10,000アクセスになりました。これまでこのサイトにおいで下さった皆様に、心からお礼申し上げます。

私が「茨城県道道」というホームページを正式公開したのは昨年(2001年)の6月1日でした。そのころはまだ茨城県道に興味を持ち始めたばかりの頃で、内容もほとんどなく、中身も相当に粗末なもので、「1日に2〜3アクセスくらいあれば十分」という程度に考えていました(今も内容の粗末さは変わりないのですが…)。実際に当時はそのくらいのアクセス頻度だったのですが、内容のまずさが当時からほとんど改善されていないにも関わらず、徐々にアクセスして下さる方々が増え、現在は1日20〜30アクセスくらいで推移しています。ホームページを公開した頃はこんなにホームページをご覧になって下さる方が増えるとはまったく予想していませんでした。アクセスカウンターの数字が毎日増えていくのを見ることが、私のホームページ作成のパワーの源になっています。ですので皆様には本当に感謝しています。

また、個人のホームページを開設していらっしゃる方で、私のサイトへリンクして下さっている方々にも、この場を借りてお礼申し上げます。「茨城県道道」はYahoo!などの主要ディレクトリサイトには掲載されていませんし、新聞や雑誌で紹介されたこともありませんが、それでも10,000アクセスに到達することができたのは、リンクしてくださっている皆様のおかげだと思っています。本当にありがとうございます。

最近はなかなかコンテンツを更新できずに申し訳ありませんが、更新の意欲だけはまだ衰えていませんので、気長に構えていただけたらと思います。よろしくお願いいたします。

また、今年(2002年)の5月〜6月にかけて、多忙のため1ヵ月半ほど更新がストップしていた時期がありました。多忙のためというのも確かにあったのですが、その頃はホームページ更新の意欲が低下していたのは事実です(ワールドカップにハマっていたという説もある)。皆様には大変ご迷惑をおかけいたしました。今後はこのようなことがないよう、県道道を極めるべく精進を重ねていきたいと思いますので、よろしくお願いします。

ちょうどいい節目ですので、作者からのごあいさつみたいな感じで、少々駄文を書いてみたいと思います。


2. 「茨城県道道」を開設するまで

2-1. 国道との出会い

このサイトについて」のページでも述べていますが、私は茨城県道に出会う前は、国道を趣味の1つにしていました。車を現在まで一度も持ったことのない人間であるにも関わらず、なぜ国道に興味を持ったのだろうか、と自分で自分のことを考えてみるのですが、なかなか思い出せません。

ただ1つだけ思い出すのは、小学生の頃に見たテレビ番組のことです。年代で言うと1970年代後半のことだと思います。NHKで毎週金曜(月曜だったかも)の7時半から放送されていた「クイズホントにホント」という番組でした。このクイズ番組は、今NHKでやってる「クイズ日本人の質問」にそっくりなもので、司会者から出されたクイズに対して、4人のものしり博士がそれぞれの答えを述べ、ゲストの人たちがどの博士の答えが正しいかを当てるというものでした(クイズ日本人の質問とほんとに同じですね)。

ある日、その番組の中で次のようなクイズが出題されました。

日本の国道の中で最も距離が長いのは、国道4号(東京都〜青森市)で約740kmである。では最も短い国道の距離はいくらであるか?

これに対し、4人のものしり博士は次のような答えをそれぞれ述べました。

加藤 武 博士
なんと20キロしかないんです。
志穂美 悦子 博士
いえいえ。10キロなんです。
長門 裕之 博士
いやいや。なんと1キロしかないんです。
浜村 純 博士
いやそんなもんやない。なんと200メートルしかないんです。これホント!

小学生の私は、解答者のゲストの人たちと一緒に考えました。いくらなんでも200メートルということはないだろう。せいぜい20キロか10キロくらいではないか、と予想しました。

さて、正解はご存知の方もいらっしゃると思いますが、200メートルだったのです。国道174号(神戸港〜神戸市)で、VTRで浜村純さんが実際に国道を起点から終点までジョギングして、終点に着いたときに「ハアハア」と息を切らしてました。私は子供ながらに「200メートルしかない国道があるのか」とびっくりしました。

ちなみに国道174号は、現在でも全国で最も短い国道の地位を保っています。

※(注) 当時の記憶が曖昧なので、ものしり博士のメンバーは違っていたかもしれませんが、正解が浜村純だったというのは鮮明に記憶に残っています。

小学生の頃の記憶は現在はほとんどありませんが、このクイズで紹介されていた「国道174号」という番号と「200メートル」という数字、そして「浜村純」というタレントのことは痛烈に脳裏に焼き付き、片時も忘れることはありませんでした。今から思えば、このクイズとの出会いが、私の道路趣味の原点だったと言えるかもしれません。

2-2. 茨城県道との出会い

T字路交差点の案内板
「木原駐在所入口」交差点にある案内板。左折は県道120号(上新田木原線)。
県道223号のヘキサ
交差点を左折すると出現する県道223号(渡戸木原線)ヘキサ。
県道223号の周辺図
県道223号の周辺図。
MapFan Webで表示: MapFan Web

私は1998年に茨城県に引っ越してきましたが、当時は県道には全く興味がありませんでした。なぜ自分が茨城県道に興味を持つようになったのだろう? と考えてみたのですが、やはり思い出せません。

きっかけとなったのは、2000年秋頃のある天気のいい日、妻の車を借りて霞ケ浦沿岸をドライブしていた日のことでした。土浦市から国道125号を西へ進んでいて、美浦村(みほむら)の木原(きはら)地区にある「木原駐在所入口」という交差点でT字路になり、国道125号は右折して内陸に入るので、霞ケ浦沿岸をさらに進むために県道120号(上新田木原線)へと左折しました。しかし、少し進んだところで、道路わきにあった県道標識の数字は「223」になっていました。県道223号という路線は地図には全く記載されていません。「いったいこれはどういうことなんだろう」と思いましたが、その時はその周辺を迷いながら、なんとか県道120号に途中から復帰することができました。

その後、茨城県道の路線について調べてみようと思い、書店で最初に手にしたのが、茨城新聞社発行の「茨城県万能地図2000」という本でした。それまでは関東地方全体をカバーする「スーパーマップル関東道路地図」しか持っていなかった私が初めて手にする茨城県専用の地図帳でした。「茨城県万能地図2000」には、各ページの県道に詳細な県道番号が記載されており、また巻末には茨城県道の路線一覧表が載っていたので、私はその場ですぐに購入しました。

家に帰ってさっそく、美浦村のページを開いた私は驚愕しました。県道223号はわずか200メートルほどしかない、まさに枝葉のような県道でした。また巻末の路線一覧によると、この県道は「渡戸木原線」という名称であることがわかりました。なぜこんな道が県道に指定されているのだろうか。私はもっと茨城県道について調べてみたくなりました。

その後、私は茨城県の道路地図をいくつか買い、現在は「スーパーマップル茨城県道路地図」と「県別マップル茨城県道路地図」、そして先ほどの「茨城県道路地図2000」の3本立てで使っています。

そして私の茨城県道への興味を決定的にしたのが、インターネットのウェブサイト「散歩道の四季」との出会いでした。茨城県道の各路線の詳細な資料が掲載されていて、さらに茨城県道のすべてのヘキサの写真を撮影し公開していらっしゃいました。私は非常に感動し、茨城県道にさらにのめり込むこととなったのです。私にとって「散歩道の四季」は恩師のような存在で、とても感謝しております。

そのような経緯があり、私は茨城県道に関するホームページを作ることにしました。県道というのは実に奥が深く、調べれば調べるほどまた新たな疑問が湧いてきます。尽きることのない泉のようです。ちなみに先ほど述べた県道223号(渡戸木原線)が県道に指定された理由は現在でもわかりません。このような謎の県道は他にもいくつかあることがわかり(県道219号白山前取手線、県道222号古宿麻生線、県道350号平泉潮来線など)、茨城県道の奥の深さを物語っています。


3. 交通安全について

さて話は変わりまして、以前から感じていたことについて少々書いてみたいと思います。それは茨城県における交通安全についてです。

3-1. 道路を趣味とする方々へ

道路が好きになった方々の中には、自動車好きが高じて道路ファンになった方もいらっしゃいますし、もともと鉄道やバスが好きだったが、同じ「道」という共通点から道路にも興味を抱いた人もいらっしゃると思います(ちなみに私は後者かな)。鉄道と道路というのは趣味という面では共通点があるように思います。どちらも「旅」という側面と密接に関係していますし、車窓から見える風景が次々に変化していくという快感みたいなものがあるのでしょう。

しかし、ある点において鉄道と道路とでは決定的な違いがあります。それは道路とは常に危険を伴う舞台であるということです。鉄道において危険が全くないとは言えません。電車に乗っていても事故が起きるかもしれませんし、駅でホームから落ちてしまう危険もあります。しかし危険の度合いは道路とは比較にならないほど少ないでしょう。道路を車で走っている場合は、常に交通事故の危険との隣り合わせです。自分が事故に会う危険ももちろんあるのですが、最も特徴的なのは全く見ず知らずの他人に怪我を負わせたり、最悪の場合その人を死に至らしめる可能性があるということです。自分が殺人者になる可能性があるという危険を持った趣味というのは他にそれほど見当たるものではありません。

道路を趣味とする場合、常にこのことを念頭に置く必要があります。道路ファンも命あってこそです。そこが鉄道ファンとは異なる点ではないでしょうか。

3-2. 茨城の交通安全事情

ひるがえって、わが茨城県における交通安全の実情について検討してみたいと思います。一言で申し上げるならば、茨城は「交通安全後進県」であると言わざるを得ないのが実情だということです。

私はトップページの「いばらきニュース」の中で、特に交通事故の統計発表などの記事を積極的に取り上げるようにしていました。それは、今まで具体的には申しませんでしたが、茨城における交通事情について少しでも皆さんに知っていただきたいという気持ちがあったからです。以下、いくつかの数値をもとに茨城の交通事情について述べてみたいと思います。

茨城県における過去10年間の交通事故死者数の推移
(茨城県警察本部「交通事故統計・分析資料」の中の「交通安全基礎資料(10年間推移)」による)
平成4年 平成5年 平成6年 平成7年 平成8年 平成9年 平成10年 平成11年 平成12年 平成13年
交通事故死者数 481 494 421 418 385 397 353 357 328 344
人口10万人あたりの死者数 16.56 16.88 14.28 14.14 12.97 13.32 11.79 11.90 10.99 11.50
全国ワースト順位 2位 1位 1位 1位 2位 3位 6位 4位 4位 3位

このように、茨城県の人口10万人あたりの交通事故死者数は、平成5年から3年連続全国ワースト1位になったのをはじめ、常に全国ワースト上位に位置しています。

なぜ茨城県がこのように交通事故が多いのかについては諸説あると思いますが、原因分析のひとつの指針として、もう1つ次の統計値を挙げてみたいと思います。それは飲酒運転による交通事故死者数です。

過去10年間の飲酒運転による交通事故死者数の推移
(茨城県警察本部「茨城県における飲酒運転事故の発生状況について」による)
平成2年 平成3年 平成4年 平成5年 平成6年 平成7年 平成8年 平成9年 平成10年 平成11年
茨城県 飲酒運転による交通事故死者数 84 111 88 107 84 92 65 93 91 75
全国ワースト順位 2位 1位 2位 1位 3位 1位 5位 1位 1位 1位
広島県 飲酒運転による交通事故死者数 29 30 24 26 41 36 37 21 25 28
全国ワースト順位 16位 17位 28位 25位 13位 17位 12位 24位 23位 19位

ちなみに上表における全国ワースト順位は、人口あたりの死者数の比率による順位ではなく、単純に死者数の絶対数による順位です。また県人口がほぼ同程度である広島県の数値を参考として併記しました。

こちらの数値はさらにはっきりしています。ここ10年で茨城県の飲酒運転事故死者数は実に6回のワースト1位を記録。人口がほぼ同じ広島県と比較すれば一目瞭然なように、茨城県では飲酒運転に対して非常に甘い実態が明らかになります。

このことから、なぜ茨城県で交通事故が多いのかという疑問について、ひとつの考え方が導かれるのではないでしょうか。

昨今では飲酒運転に対する世間の目は非常に厳しくなっています。昨年12月から新たに「危険運転致死傷罪」というのが新設され、飲酒運転による死亡事故は最高で懲役15年と大幅に刑が引き上げられました。飲酒運転は完全に犯罪行為です。絶対にやめましょう。

日ごろ私は新聞をよく読んでいますが、毎日のように茨城県版のページの下のほうに「○○市の県道で、乗用車が衝突し、○○町の××さんが頭を強く打って死亡」というような記事が掲載されています。私が心から好きな茨城県道が、このような不幸の舞台になっていることはとても残念です。ひとりひとりが自覚を持って、ぜひとも安全運転を心がけ、茨城県道を、さらには全国の県道を楽しいものにしていきましょう。


4.「茨城県道道」の今後

4-1. 作者の道路活動の今後

4-2. 各コーナーの今後

カバーショット

そろそろネタ切れの感が強くなってきた…。

いばらきニュース

自分の更新頻度の遅さをこれでなんとかカバーしているという食いつなぎコーナー。リンク先として茨城新聞のページが非常に多く、なんとか他のサイトも参照できればと思うのですが、読売・朝日・毎日などはすぐに記事が削除されてリンク切れになってしまうのであまり使えないのです。まさに茨城新聞サマサマ。茨城新聞も同じ事になってしまったらどうしようと内心ヒヤヒヤしています。

茨城県道てんこもり一覧表

これは私の調査活動の主要なもののひとつです。茨城県道の世界は実に奥が深く、まだまだ未完成な部分が多くて、やらなければならない仕事がたくさんあります。更新作業はかなり遅々としていますが、気長に構えていただけたらと思います。

ピックアップ茨城県報

おそらく誰も読んでいないであろう超マニアックコーナー。ひそかに随時更新しています。これは茨城県庁のサイトを開いて、道路関係の告示をほとんど手入力で打ち込んでいるものです。私も「こんな地道な作業をしていても報われないのではないか」と更新をやめたくなることもありますが、いつか皆様のお役に立てる日が来ることを願って、今日も入力の日々です。

といってもこのままでは本当に役に立ちそうもないので、検索システムみたいなものができたらいいなとは思っています(できるかどうかわからないけど)。

また、サイト開設当時は平成11年4月以降の告示しか県庁のウェブで見られなかったのが、今年4月からは明治以降の告示がすべて閲覧可能になったので、今後は随時、平成11年3月以前の告示も入力していきたいと考えています。

県道道宣言

これは私がホームページを作ろうと決心して、最初に書いた文章です。はっきり言って今自分で読むととっても恥ずかしいのですが、私の県道活動の原点となる文章なので残します。すんません。

なおマニアックな話になってしまいますが、「県道道宣言(Kendodo Manifesto)」という題名は、リチャード・ストールマンの「GNU宣言(GNU Manifesto)」のパクリとして命名したものです。

停車場線ぶらり旅

主要コンテンツの1つ、ということになるのかな? 歩くことが好きな作者の性格が最も如実に現れているコーナーかも知れませんね。茨城県の停車場県道はまだまだたくさんあるので、今後も続けていきたいと思います。更新は遅々として進んでいませんが、よろしくお願いします。最近は停車場線以外の県道も歩くようにしているので、今後はそのような県道の比率が増えていくかも知れません。

でもとりあえずまずは8月に実行したネタを書かなきゃ。もう4ヶ月経ってるのにまだ書いてない。

みちノート

このコーナーの項目は現在8つ目ですが、見返してみると雑多な内容で、玉石混交の感があります。「古渡橋よ永遠に」なんかは自分でもなかなかうまく書けたなと思いますが、他のは何だかイマイチです。自分の文章力のなさを痛感します。

ホームページを作った当初は、茨城県の道路以外にもいろいろな道路を紹介しようと思っていたのですが、現在は茨城の道路に私の興味が集中しているので、他地域のことはあまり書けないかも知れません。そういう意味では「みちノート」というタイトルはかえって「いばらきノート」とかに改名した方がいいかも知れませんね。

リンク集

冒頭でも書きましたが、リンクして下さっている方々には本当に感謝しております。引き続き相互リンク募集中です。お気軽にメールください。

ホームページを作ったばかりの頃はあまり知らなかったのですが、それぞれの都道府県のような地域に根ざした道路の情報を発信しているサイトがたくさんあることに最近になって気付きました。そのようなサイトとできるだけ連携していけたらいいなあという風に感じています。

4-3. その他


5. おわりに

以上、10,000アクセスにかこつけてほとんど独り言コーナーになってしまいましたが、ダラダラと書きました。改めてこれまでのご愛顧に感謝するとともに、今後とも「茨城県道道」をよろしくお願いいたします。