2002年2月14日 作成
茨城県水海道(みつかいどう)市のローマ字のスペルが“Mizukaido”になっているのを発見したことに端を発し、茨城県内のおもしろおかしい標識や案内などを集める趣旨で設立された「全茨城みずかいどう情報センター」。第1回を2001年7月にお送りしてから早くも7ヶ月の月日が経ちました。その間はネタ探しに苦労する日々でしたが、今回ようやく第2回をお送りする運びとなりました。これもひとえにおもしろい標識を設置してくれた自治体のみなさまのおかげと、心より感謝している次第でございます。
さて能書きはこれくらいにして、さっそくいってみましょう。
今回は「みずかいどう」を新たに2個ゲット。正直言って前回の2個の他にはさすがにもうないんじゃないかと思っていたので、この結果は驚きです。
しかし、今回はそれをはるかにしのぐ大物がゲットできましたので、それをまず最初にお伝えしましょう。
この標識のどこが誤っているのか? 地名やそのローマ字のスペルも間違ってないようだし。
そう思った諸君は次をご覧いただきたい。左の写真がこのT字路交差点を別の方向から見た正しい案内標識、そして右の図がこの交差点の地図である。
この交差点のMapFanによる地図。左上から右下に延びる赤い道が国道355号、中心の「+」が問題の交差点、そこから下に延びる黄色の道が県道194号。
ちなみに国道355号に平行して走る灰色の線は鹿島鉄道。
もうおわかりだろうか。つまりこのT字交差点は国道355号と県道194号の交点であるので、はじめに掲げた標識の左右の道は国道355号、つまり逆三角形のおにぎり形でなければならないのだ。六角形のヘキサ型では県道355号になってしまう。
ちなみに、私が初めてこの標識を目にしたのは車に乗っていてではなく、国道355号に平行して通る私鉄「鹿島鉄道」の列車に乗っていたときに、車窓から外をぼんやり眺めていたら偶然目に入ってきたのだ。「ウゲー、間違ってるー」と思わず車内で叫びそうになったが何とか我慢した。そして後日、改めて現地を訪れて写真を撮影した。
こんな堂々とした間違いっぷりを目にしたのは茨城県内で初めての経験である。私の中ではすっかり名所になってしまった。できることならこのまま残しておいて欲しいものである。
またまた見つかりました。しかも今度は旧式の白い看板。サビも適度に浮き出ていて、朽ち果て方がとても良い雰囲気を醸し出しています。
筑波郡伊奈町・県道46号野田牛久線と県道130号水海道取手線の交点にて。
これで「みずかいどう」はトータル4個となりました。
これは間違いっていうほどではないんだけど…。訓令式とヘボン式っていうんでしたっけ?
一応、正しいローマ字スペルの標識の写真も撮影しました。
東茨城郡桂村・国道123号、道の駅かつらの敷地内にて。
これも間違い標識ではないのですが、ちょっと異色なので取り上げてみました。
茨城県の標準のヘキサ標識は、ヘキサ+現地の地名+路線名の3点セットになっています。このうち路線名の表示には純粋に路線名だけ(「谷和原下館線」のように)が書かれているのですが、この写真のものは頭に「県道」がついて「県道谷和原下館線」となっていて、他と異なった様式になっているのです。
このちょっと変なヘキサは、この付近だけに何本か立っていました。
下館市・県道357号谷和原下館線にて。
さて、いよいよネタが尽きてきました。第3回全茨城みずかいどう情報センターをいつ頃お届けできるかは全くの未知数です。その日が来るまで気長にお待ちください(その日は永久に来ないかも…)。
今まで1つも見つかってないけど、そのうち見つかればいいなーと思っている標識は
といったところでしょうか(うーん、見つかりそうもないなあ)。
それでは皆さん、次回までごきげんよう。