茨城県警のまとめによると、昨年(2004年)における、茨城県内の交通事故による死者数は266人で、前年に比べ25人減少し、死者数の都道府県別順位で全国ワースト11位となりました。茨城県の交通事故死者数は1971年(昭和46年)から2003年(平成15年)まで33年連続で全国ワースト10位以内にランクするという不名誉な記録を更新し続けていましたが、ついに昨年をもってこの記録が途絶えたことになります。
私は2年くらい前に、茨城県が交通事故死者数でずっと全国ワースト10位以内にあるということを知り、とてもショックを受けた記憶があります。このことを知ってから、この記録は一刻も早く途絶えさせなければいけないと思い、安全に運転するにはどうすればよいかということについて自分自身で更に考えるようになりました。
今回こうして、この記録はストップすることになりましたが、いざそうなってみると、うれしいという気持ちは全くないというのが正直な実感です。依然として茨城県内で250人を超える人が交通事故で亡くなっているという現実がそうさせるのかも知れませんし、この統計が発表された年末年始の期間中には茨城県内で交通事故が多発して、多くの方が亡くなったという衝撃がそうさせたのかも知れません。
この年末年始(12月29日〜1月3日)の期間で、茨城県内で起きた交通事故による死者数は15人で、都道府県別順位で全国ワースト1位でした。12月29日と31日に降った雪による路面凍結が原因とみられる事故による死者数が8人だったのが大きく影響しました。2004年最後の交通死亡事故は、12月31日午後11時10分頃に水戸市の国道123号で、桂村に帰省途中の埼玉県の一家4人が乗ったワゴン車が路面凍結によりスリップして道路わきの電柱に衝突、4歳の女の子が頭を強く打ち即死した事故でした。交通事故は楽しいはずのお正月を一瞬にして悲惨なものにさせてしまいます。絶対になくさなければなりません。
新年を迎えたのを機に、今年は一層の安全運転を心がけ、また茨城県内で(ひいては全国で)交通事故による惨事が1件でも少なくなるよう願うと心に決めた矢先、水を差すようなニュースが飛び込んできました。茨城県南東部にある北浦の湖畔にある北浦町で、町の収入役を務める67歳の男性が、1月1日にひき逃げ事故を起こし、7日に逮捕されました。収入役は1日昼に新年会で飲酒した後で車を運転して人をはね、怖くなって逃げたといいます。警察署員が聞き込みをしているのを見て「隠し通せない」と思い警察に出頭、逮捕されました。北浦町役場では今後の対応を協議し、重苦しい雰囲気に包まれたそうです。
新年から残念なスタートとなってしまいましたが、それでも希望は捨てずに過ごしていきたいと思います。皆さんにとっても、今年1年が良い年でありますように。