県道道メモ(2004年7月4日)

表筑波スカイライン、10月に無料化

表筑波スカイラインの位置

筑波山系のつくば市・新治村・八郷町の市町村境付近を尾根づたいに通る全長10キロの有料道路「表筑波スカイライン」が、今年の10月に無料開放されるそうです(10月の何日かは不明)。5月9日の読売新聞茨城版に記事が載っていました。

記事によると、表筑波スカイラインは1974年に開通、建設費は17億円だったそうです。当初計画では1日平均1462台の交通量を見込んでいたものの、交通量の実績は低迷。2003年度の1日平均交通量は264台しかなく、30年間での料金収入の合計は建設費のわずか8%にしかなっていないそうです。30年間の料金徴収期間を終えて今年の10月に無料化されますが、累積赤字は15億円を超え、今後に課題を残すことになりました。

ちなみに表筑波スカイラインの一方の端には、別の有料道路「筑波スカイライン」が接続していますが、こちらは法令に基づき償還が終わるまで有料が原則だそうで、こちらの路線もまだ6億円の未償還金が残っている赤字路線だそうです。

私も表筑波スカイラインはほとんど通ったことがなく、この記事が出たのでその2週間後の5月23日に久しぶりに通ってみました(ちょっと前のことですみません)。この道路を通るのは今回が確か3回目で、妻に「表筑波スカイラインが10月に無料になるのでその前に1回通ってみたい」と言ったら、「何でまだ有料なのに今行くの。無料になってから通ればいいじゃない」と言われてしまいました。確かに言われてみればその通りなのですが、このあたりが道路が好きな者と全然興味がない者の組み合わせのつらいところ。

まあそんな感じで、帰りに温泉に立ち寄ることで納得してもらって一緒に行ってみました。天候はあいにくの雨で、肝心のスカイラインは濃霧となってしまいました。天候のせいもあるでしょうが、やはり交通量はいたって少なく、日曜日なのに全長10キロの間ですれ違った車は15〜20台ほど。途中に展望が良さそうな駐車場がいくつかありそうでしたが、なぜか入口がことごとくガードレールでふさがれて閉鎖されていました。1ヶ所だけ開いていた駐車場に入ったものの、駐車していた車は数台でした(展望はよかったけど)。

表筑波スカイラインの感想は、沿道には駐車場が1ヶ所ある以外は何もないし、付近住民の交通に便利なルートという感じもあまりしなくて、交通量が見込みを下回るのも止むを得ない感じがしました。二輪車は通行禁止という措置もかなり痛かったと思います。ただこれまでは通行料金が普通車620円と高めだったこともあり、この秋から無料になれば交通量に変化が見られるかもしれません。

そんな感じで結構あっという間に表筑波スカイラインは終了。帰りは近くにある温泉「つくば湯」を堪能しました。料金はちょっと高めですが露天風呂の眺望はかなり良かったです。