県道道メモ(2004年3月20日)

茨城県道2路線の路線名が変更

すでに本サイトで少しお伝えしていますが、2月16日発行の茨城県報に県道の路線名変更の告示が掲載され、3月13日に2つの路線の路線名が変更になりました。路線名が変更されたのは次の2つの路線です。

  1. 県道296号: (変更前)川尻停車場線 → (変更後)十王停車場線
  2. 県道297号: (変更前)川尻停車場川尻線 → (変更後)十王停車場川尻線

これは、同じ日(3月13日)に、十王町(じゅうおうまち)にあるJR常磐線の川尻駅が「十王駅」に駅名が変更になったことに伴うものです。JR常磐線で十王町の中にある駅は川尻駅のみで、駅名変更の要望は地元では以前からあったようですが、駅では現在、駅舎改築や東西自由通路建設の工事が進められていて、この機会に駅名変更の話が一気に進み、公募の結果「十王駅」に決まりました。当日の3月13日は十王駅で駅名改称記念式典が盛大に行われ、新しい駅の誕生を祝ったそうです。茨城県内のJR線(旧国鉄線)で駅名が改称されるのは、1957年(昭和32年)に常磐線の石神駅が東海駅になって以来、47年ぶりのことだそうです(臨時駅を除く)

十王町は今年の11月1日に日立市と合併することがすでに決まっていて、十王町の名前は市町村名としては消えることになります。しかし合併後も旧十王町の地名には、例えば現在の「多賀郡十王町大字友部」は「日立市十王町友部」となることが合併協議会で承認されており、今回の駅名改称と併せて「十王」の名が合併後も残っていくことになります(参考: 日立市・十王町合併協議会ホームページの中の第7回日立市・十王町合併協議会会議録(PDF文書))。

茨城県道としても路線名変更は久々のビッグニュースです。茨城県道の路線名が変更されるのは、2001年4月1日に潮来町と牛堀町が合併して潮来市になったことに伴い2路線が変更になって以来、およそ3年ぶり。県道の認定・廃止を含めた動きとしても、2001年12月に県道359号(百里飛行場線)が認定されて以来の久しぶりの出来事になります。

実はだいぶ前に、川尻駅が十王駅に改称される予定であることを知り、川尻停車場線と川尻停車場川尻線の2つの県道の名前はどうなるかな、と気になっていました。他県の県道では、駅名が改称になっても県道の路線名が変わらずにそのままの場合もあるみたいなので、今回はどうなるかと思っていましたが、無事に駅名改称と同じ日に県道路線名も変わり、ひと安心といったところです。

私は川尻駅(現在の十王駅)は訪れたことはまだないのですが、なぜか県道296号(当時の川尻停車場線)は訪れたことがあります。ただしもう3年前のことで、茨城県道のヘキサ写真収集に熱中していた頃に、県道10号(日立いわき線)の交差点から少し入ってヘキサだけ撮って帰っただけでした。現在ならたぶんこんなことはしないだろうなあ。停車場線は鉄道に乗って駅から歩いた方がやっぱり楽しいです。十王駅にもそのうち機会があれば訪ねてみたいと思います。