県道道メモ(2003年9月1日)

県北へ行ってきました(その2)

前々回(8月12日)の県道道メモで、8月10日に県北地方へ行ったときのことを途中まで書きました。ちょっと間隔が空いてしまいましたが、その続きについてメモします。

県道36号(日立山方線)の本山トンネルを後にして峠を下り、日立市中里地区へ入りました。中里地区(読みはたぶん「なかさと」)(読み方は不明)は昔の久慈郡中里村で、昭和30年に周辺町村と共に日立市と合併しました。太平洋の海岸沿いに南北に細長い地域を持つ日立市にとって、この中里地区だけは峠を越えた山間部になっています。合併するならば南に隣接する常陸太田市か、北の里美村との方が自然なような気がしていて以前から不思議だったのですが、調べたところによると当時は峠の向こう側にある日立鉱山の作業員の住宅が中里村地内にあった等、日立鉱山の関係で日立市とのつながりが深かったということのようです。

県道36号は中里地区で国道349号に合流します。そこから近くにある国道349号の中里トンネルが次の目的地。地図を見る限りではトンネル前後は車を停められなさそうだったので、中里の集落に入ってみましたが車を停めるいい場所がなく、集落内を車でウロウロしてしまいました。中里の皆さんごめんなさい。結局国道349号の中里トンネルのすぐそばにセブンイレブンがあることに気付き(手持ちの地図に書いてなかった)、無事にトンネルを観賞。ドタバタしてしまいましたが、代わりに中里地区の雰囲気が味わえてよかったです(旧道におにぎりが見つかったし)。

国道349号旧道のおにぎり
中里地区の国道349号旧道にあったおにぎり。

次に国道349号を少しの間北上し、里美村で再び県道36号へ分岐。3つめのトンネルを目指しました。手持ちの地図にはトンネル名が書いてなかったですが、現地で「竜黒磯トンネル」という名称であることがわかりました(読み方は不明)。この辺りは交通量が少なく、静かにたたずむトンネルという趣きがありました。

本山トンネルを含め以上の3ヶ所のトンネルはいずれも歩道が設置されていたので、ゆっくりとトンネルの雰囲気が味わえました。

竜黒磯トンネルを通過して水府村へ。水府村に足を踏み入れるのは初めてです。これで茨城県内の全市町村に足を踏み入れたことになるかなと思ったのですが、帰ってからよく考えたらあと1つ、隣にある金砂郷町が残っていました。常陸太田市・金砂郷町・水府村・里美村の4市町村は来年12月に合併することが決まっているので、それまでに金砂郷町にも訪問したいです。

水府村での目的は竜神大吊橋(歩行者専用の橋としては日本一の長さを持つことで有名)で行われていた「竜神峡夏まつり」へ行くことでした。この祭りに伴い水府村では、「水府ひまわり街道」と銘打ち、村内の道路沿いに計20万本のヒマワリを咲かせるというイベントが行われました。県道36号や県道33号(常陸太田大子線)でもヒマワリがたくさん咲いていてとてもきれいでした。もう9月になってしまったけど、ヒマワリは今も咲いているでしょうか。もう枯れちゃったかな?

竜神峡夏まつりは、竜神大吊橋を500個の灯ろうと100個の竹灯りで飾り、夜の吊橋を幻想的に演出するというものです。竜神大吊橋へ到着したときはまだ明るかったので橋を渡ったりしました(祭り期間中は午後5時以降は渡橋料が無料だった)。

6時になり日が暮れると、橋に飾られた灯ろうのあかりがだんだん浮かび上がってきました。とてもよい景色でした。ここで写真を撮ろうとしたら、2〜3枚撮った時点でデジカメが無念の電池切れ。いい写真が撮れず残念でしたが、その代わりしっかりと記憶にとどめることにしました。特設ステージでは色々なイベントが開催されていましたが、竜神峡夏まつりを後にして帰路につきました。しばらくは橋の幻想的なイメージが頭から離れず、夢を見ていたような気分でした。

【まとめ】やっぱり県北はとても素晴らしい地域です。県南に住む私にとって県北はあこがれの地域です。(おわり)

竜神峡夏まつり
電池切れ直前に撮った竜神大吊橋の「竜神峡夏まつり」

追記(2003年9月18日)

日立市の中里地区の読み方について、「読みはたぶん『なかさと』」としていましたが、資料により「なかざと」と「なかさと」の2種類の説があるので、「読み方は不明」に修正しました。