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写真の奥に見える長大な橋は、霞ケ浦にかかる稲敷大橋(いなしきおおはし)です。稲敷大橋は広域農道カントリーラインの一部として供用されています。
この地点からは霞ケ浦の湖面が見えませんが、写真の左半分は「妙岐ノ鼻」という霞ケ浦に面した広大な湿地帯になっていて、野生植物や野鳥の宝庫として人々に親しまれています。私が訪れた時もバードウォッチングを楽しむ人の姿が見られました。
ちなみに撮影地点の道(写真の右半分)は、以前は県道206号(新川江戸崎線)だった区間です。現在はバイパス開通により旧道になっています。
【先月のクイズの答え】先月の本欄に載せたトンネルは、全長約11キロ、日本最長の道路トンネルである関越トンネル(関越自動車道、群馬〜新潟県境)でした。撮影地点の地図:
これは、あるトンネルの入口を横から撮影した写真です。山腹から突き出すコンクリートの塊が大砲のようにも見え、この位置から眺めていると自動車が山の中へ次々と飲み込まれていくような感じがしました。
さてここでクイズです。このトンネルの名前は何でしょう? (茨城県のトンネルではありません。答えは来月の本欄でお伝えします。)
昨秋、石岡市の「菖蒲沢薬師古道」を歩いてきました。菖蒲沢薬師古道は筑波山系の中腹に位置する菖蒲沢(しょうぶざわ)地区にあり、石岡市と地元の森林組合が「森林里山再生活用調査事業」の一環として整備し、2006年11月23日に開通した遊歩道です。
地元の公民館からスタートし、森林浴を楽しみながらしばらく山道を歩くと突然視界が開け、「菖蒲沢薬師堂」という古寺へたどり着きます(上の写真の奥に少しだけ見える建物です)。
この菖蒲沢薬師堂は、室町期の作と言われる薬師如来像が安置され、古くから地域の信仰を集めていましたが、山の奥深い場所に位置しており、徒歩でのアクセスも容易でなかったため、一般にはあまり知られていませんでした。そのため如来像本体や建物の老朽化が著しくなり、一時は建物が崩壊する危険もあったそうです。
しかし先ほど述べたように、ここへ通じる「菖蒲沢薬師古道」が2006年に整備され、また翌2007年には、地元の方々などの尽力により建物の修復作業も行われ、菖蒲沢薬師堂はここに見事な復活を遂げたのです。(菖蒲沢薬師堂へ近づいて撮影した写真)
私が訪ねた日は、薬師如来像本体はまだ修復が終わってなくて見られませんでしたが、今年(2009年)夏頃には修復が終わり、一般にお披露目できる予定だそうです。