太田郷停車場線ぶらり旅

2001年7月30日 作成

県道336号(太田郷停車場線)のヘキサ
県道336号 太田郷停車場線
起点: 下館市大字西方字大海道西1793番17地先 太田郷停車場から
終点: 下館市大字野殿字宮ノ脇1456番1地先 一般国道294号交点まで
総延長: 1,158メートル(うち交通不能延長 157メートル)
※終点は、2001年7月現在では「県道谷和原下館線交点まで」になっています。

大田郷(おおたごう)駅は、茨城県西部の下館駅と南部の取手駅を結ぶ私鉄「関東鉄道常総線」にあり、下館駅の1つ隣の駅です。そしてその駅から伸びている道が県道太田郷停車場線です。

道路現況調書によると、この路線には「交通不能延長」すなわち大きな車が通れない区間があるらしい。これは現地で調べねばと思い、ローカル列車に揺られて大田郷駅へと向かいました。


県道太田郷停車場線の周辺地図
県道太田郷停車場線の周辺地図。大田郷駅から東に延びてセブンイレブンの角までが太田郷停車場線です。
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大田郷駅の駅舎

さて、大田郷駅に到着。思ったよりきれいな駅舎です。

地図では太田郷停車場線は駅の東側から出ているので、てっきり東側が表玄関だと予想していたのですが、駅の西側が表口でした。

大田郷駅前の広場
駅前はこんな感じ。思っていたよりかなり近代的な町並みが見られます。下館駅のすぐ隣の駅なので、このあたりはベッドタウンになっているのかもしれません。
大田郷駅の反対側に渡る歩道橋
というわけで、太田郷停車場線に出るためには駅の反対側にいかなければなりません。ちょうどいい具合に駅の隣に歩道橋がありました(写真の左はし)。
歩道橋の拡大写真
その歩道橋を渡るところ。ほどよい朽ち果て方をしてます。
駅の裏側の県道起点
駅の裏側にやってきました。こちらは表口とはうって変わってド田舎な雰囲気です。県道認定調書によると、この交差点が起点であるということになっています。
県道太田郷停車場線の道
さて、停車場線の踏破スタート。道は狭いことは狭いが、車は割と楽に通れそうで、交通不能とまでは言えない雰囲気です。交通不能区間はもっと先にあるのだろうか?
最初の十字路
最初の十字路に到着。ここを過ぎると……。
かえって太くなった道路

なんだ、かえって道が太くなっちゃった。

交通不能区間はどこなんだろう?

「ホーム寝装杉山」の看板

太田郷停車場線のほぼ中間あたりの地点にて。家の壁にデカデカと貼られている看板「ホーム寝装杉山→」

周囲が単なる田舎道なので、思いっきり目立ってました。

さらに道が太くなった県道

そして、さらに道が広くなり、車がガンガン通るようになってしまいました。

どうやら交通不能区間はどこを探しても見当たらないようです。

終点
というわけで、終点である県道357号(谷和原下館線)交点に到着。陰になってて見えませんが、交差点の角にはセブンイレブンがあります。交通不能区間が見つからないままに、停車場線ぶらり旅は終了してしまいました。
県道336号(太田郷停車場線)のヘキサ

終点付近に唯一あったヘキサ。茨城の中では何の変哲もないヘキサですが、下部にくっついている路線名「太田郷停車場線」がこの後ドタバタ騒動を引き起こすとは、当時の私には思うすべもなかった。

以上のように、最大の目的であった「交通不能区間」は、起点から終点までの間にはどうも見当たりませんでした。

ひょっとして、私が信じ込んでいた起点(駅の裏側の交差点)は本当の起点ではなく、駅の表口から(この文章の最初のほうで私が渡った)歩道橋を渡る部分も県道なのかも? だとしたら、前代未聞の「歩道橋県道」になるのだが…。でもそれは可能性は薄いでしょう。

今回も何となく割り切れない思いを抱いたぶらり旅でした。(おわり)


おまけ1: ぶらり旅の文章執筆にあたって大問題発覚

大田郷駅の看板と太田郷停車場線の標識

さて、家に帰って数日が経過し、今回のぶらり旅の文章を執筆しようとして、資料をひっぱり出したところ、今まで気付かなかった大問題が発覚しました。

関東鉄道常総線の駅は「大田郷駅」なのに対し、県道の路線名は「太田郷停車場線」。先頭の漢字が「大きい」という字と「太い」という字とで、なんと異なっているのです。道路現況調書、県道認定調書、そして現地のヘキサにくっついている路線名の看板も、すべて「太」になっており、これが県道路線の正式名称なのでしょう。

したがって、上記のぶらり旅の文章では「大田郷駅」と「太田郷停車場線」というように使い分けて記述してあります。気付きましたか?

でも、なぜこんなことになってしまったのでしょうか? 謎は深まるばかり。


おまけその2: 「関東の駅百選」認定、騰波ノ江(とばのえ)駅

今回は割り切れなさの残るぶらり旅だったので、ネタ作りにと思い、大田郷駅で帰りの列車を待っている間、駅に貼ってあった「騰波ノ江駅、関東の駅百選に認定」のポスターの文章の一部をメモしてきました。騰波ノ江駅は関東鉄道常総線で大田郷駅の2つ南にある駅で、時間がなかったので立ち寄ることはできなかったのですが、駅舎がとても良い雰囲気の素敵な駅でした。この駅には停車場線が存在しないのが残念です。

以下に、ポスターの文章を掲載します。

騰波ノ江駅、関東の駅百選に認定

当駅は大正15年(1926年)8月15日開業。

「騰波ノ江(とばのえ)」とは、奈良時代の風土記に「騰波ノ江(とばのおうみ)」、万葉集に「鳥羽の淡海(とばのおうみ)」と記されたことに由来するといわれております。

往古、鬼怒川が下妻付近で小貝川に合流していた頃、一帯は広大な湿原状の湖であったというのが騰波ノ江の語源といわれています。