2001年11月6日 作成
「陶芸のまち」としてすっかり有名な笠間市。停車場線も由緒ある奥ゆかしき道なのではないか、と思い、2001年9月8日、ぶらり旅を実行することにしました。
笠間市を訪れるのは初めて。すこしワクワクします。
でも結論から言うと、意外と洗練された近代的な感じの停車場線でした。
JR水戸線に乗って笠間駅のホームに降り立ち、まずちょっとびっくり。
さすがにここまで都心から離れると、自動改札機が設置されていないんですね。
駅前にはお約束のロータリー、そしてその中心には石でできた変なモニュメント。
停車場線ぶらり旅を始めるようになってから、それぞれの駅前のロータリーにはそれぞれの駅によって実にさまざまなモニュメントが施されているものだ、ということがわかりました。これらの写真を集めるだけでもコレクションになるかもしれません。
さて、停車場線への旅へ向かおう。
駅前のロータリーから放射状に何本か道路が延びていますが、その中の一番左の道がそうらしい。さあ歩き始めよう、と思った矢先に…。
足元に「距離標 茨城県」と刻印された鋲を発見。この地点が県道の起点ということなのだろうか?
しかしこんなの見つけて驚いて写真を撮る自分って、そうとう変な人だよな。なにしろ道端で下を向きながら写真撮ってるわけだからね。
しばらく歩くと、左手に笠間高校の広い敷地が見えてきました。
うーん、今まで歩いた停車場線とは、何か様子が違うなあ。
ハアハア。だんだん歩いてて息が切れてきた。この県道は長さ1.5キロと停車場線としては長いので、歩くのも結構大変。
と思い始めた頃に突然あらわれた「焼肉でん」。周辺が閑静な住宅地なので、思いっきり目立ってました。
さらに歩くと、道端の立て看板に目が止まりました。
「これでいいのだ! 赤塚不二夫展」。笠間日動美術館って所で開催中のようだ。
よっしゃ、これは後で見に行くことにしよう。
またしばらく歩くと、「笠間市営 無料 荒町駐車場」。土曜の午後、無料なのになんと車が1台も駐車してない。
やっぱり買い物客はみんな郊外型店舗へ行っているのでしょうか。
そんなこんなで、国道355号との交点にて、歩きごたえのあった県道笠間停車場線は終了。
この交差点を左折すると、天下の茨城県道1号が始まります。
さて、停車場線ぶらり旅が終了したので、笠間市内を歩いて観光してみることにしました。
といっても、県道の道を極めることを目指す者としては、まず天下の県道1号を歩かないわけには行くまい。ということでまずは県道1号(宇都宮笠間線)へ向かい、少々歩いてみました。
その笠間大橋から眺めた涸沼川(ひぬまがわ)。橋の上から川を眺めるのがとても好きです。
後で地図で調べたら、この川は遠く大洗町まで流れる意外と長い川なんですね。
さらに県道1号を歩いていったら、突然道端にこんなものが! (ちょっとグロテスクなので、どうしても見たい人だけクリックしてね)
なぜ県道の道端にこんなものがいるのだろう。何が起こるかわからない、県道の旅とは全くもって恐ろしいものである。
こんな変なものを目にして嫌になったので(噓)、県道1号はこれくらいにして、再び戻り、今度は笠間稲荷神社を訪れました。
こちらが本殿。一応おまいりしてきました。
さすが日本三大稲荷だけあって、敷地が相当広く、観光を十分堪能できるほどのいろいろな建物があり、けっこう楽しみました。
笠間稲荷神社も楽しかったのですが、道路ファンとしては、神社前を東西に通る国道355号(笠間稲荷門前通り)がとってもいい感じで、歩いていて一目で好きになりました。手打ちそば屋さん、みやげ物屋さん、果ては怪しそうな骨董品店などなど、歩いてて飽きない道でした。「日本の道百選」に選ばれてもいいのになと思います。
さて、いよいよラストのメインイベント。前に立て看板を見た「これでいいのだ! 赤塚不二夫展」を見るために、笠間日動美術館へ向かいました。
そして美術館の入口に張ってあったポスターを見て「やっぱり開催中だ」と確認。しかしそのポスターの下のほうに小さく「入場料 大人1,000円」…。
マジ?
…ということで、赤塚不二夫展の見学はあえなくキャンセルとさせていただきました。
赤塚さんごめんなさい。(おわり)