(21) 1991年8月23日 — 門司・宇部・柳井・松山

曇り のち時々 薄曇り


Diary

8月23日の行程図

朝、目が覚めると、予想に反して風雨は収まっていた。台風はどうなったんだろうと思った。どうやら昨晩のうちに通過したらしいが何だか信じられない。半信半疑の思いを抱きながらR322を北上した。

9日ぶりに門司港駅、そして微細国道198号へ再び帰ってきた。大分から四国へ渡る予定だったので帰ってくるつもりはなかったのに、まさかこうなるとは思いもしなかった。仕方ないからもう一度R198を歩いて全線踏破した。なんだかアホみたいだった。

さていよいよ九州とお別れだ。関門海峡は来るときは橋を渡ってきたので帰りはトンネルを通った。

宇部の辺りでようやく晴れ間が見えてきた。4日ぶりだが本当に久しぶりのような気がする。宇部市といえば西村知美をはじめアイドルを多数輩出している有名な美女の街である。宇部新川駅前でバイクを停めて久しぶりの日ざしを浴びていたら、向こうに超カワイイ女の子がひとりたたずんでいた。あまりの美女だったので声かける気も起きないほどだった。見とれていたら変な男が逆にオレに声かけて来て邪魔された。「あなたの未来が幸せであるようにお祈りさせて下さい」。余計なお世話だ。断ってから、オレは考えた。「自分の未来は自分で切り開くんだよ。他人に祈ってもらったって幸せになんかなれるはずねえじゃん」って言ってやればよかった。……と考えているうちに、そうだあの女の子はどこ行ったかな、と見たら、何とさっきの変な男にひっかかって、お祈りさせられているではないか! 男の口車に乗せられて両手を合わせて目をつぶらされていた。ううー、純情な乙女につけ込むなんて許さん。そのうちきっと成敗してやるからな。と誓いを立て、宇部市をあとにした。

R190は全線踏破。FZRの調子はまだ悪かった。途中で何度もエンジンが止まった。

徳山でR188行くかどうか迷ったがやめてR2を行った。どこから四国へ渡ろうかと考えた。台風が過ぎたのかどうかまだ半信半疑だったので、広島か、それでダメだったら岡山まで行くかと漠然と考えながらR2を走っていたが、熊毛町内で柳井〜松山のフェリーの看板があり、ダメでもともとと思いR2から県道へと外れた。柳井港へ行ったらフェリーは営業していた。フェリーの中でひとりでいる女の子がいたので話しかけようかと思ったがめんどくさいのでやめた。

松山港に着いたときにはもう日が暮れて、松山城に行こうとしたのだが道に迷ってどうしても行けなかった。あきらめて道後温泉でフロ入ろうと思ったのだがまたもや道に迷って大ソープ街にはまりこんでしまい、幻滅した。メチャクチャな思いで松山をあとにした。R378で立ちゴケしてFZRのアッパーカウルがやられた。

本日の走行距離: 261km。


Photo

[呼野駅の朝]
呼野駅の朝。背景は鉱山のようだが詳細は不明。
[R322]
北九州市内のR322。上を走るのは都市高速とモノレール。
[R190]
宇部市内のR190。
[松山駅]
松山駅。

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