(15) 1991年8月17日 — 加世田・坊津・枕崎

晴れ ときどき 曇り


Diary

8月17日の行程図

午前中はR3を流しながら南下。しかしこのままR3で鹿児島へ行ってもつまらないから、例によって串木野市でR3を外れてR270へ。途中の加世田市内に大きなバスターミナルがあって、ここは昔鉄道があったときの駅だったんだろうなと思った。いつ廃止になったんだっけな?

このままR270を枕崎まで南下すれば全線踏破可能なのだが、ひねくれ者のオレはさらに加世田からR270を外れて、海岸沿いの県道を廻ることにした。県道のくせに道はメチャクチャ悪かった。笠沙町先端の野間岬まで来て、車でドライブ中の家族連れから声をかけられた。「どこから来たの?」と言われ、頭の中でどう答えるか悩んだ。「仙台」と答えるとこの辺の人々には川内と思われてしまう。ううう。「あの、、仙台、東北の仙台」と舌がロレってしまった。今思うと考え過ぎだったな。でも家族連れは理解してくれて、「そうか、すごいな。お前も大きくなったらこのぐらいやれる男になれよ。」と父親が息子に諭していた。そんな、オレはそんな大した男じゃないっすよ。照れるじゃないすか。

野間岬から枕崎へ行く帰りの県道も最悪の道だった。前にワゴン車がずっと時速30kmで走ってて、追い抜こうにも道が狭くて抜くことができない。イライラしながらずっと後をついていった※(1)

Note
※(1) 加世田〜笠沙〜坊津〜枕崎の県道は現在国道226号に昇格になっています。道も少しは良くなったでしょうか?

枕崎からR226へ入り、いよいよ道沿いにヤシの木やらハイビスカスやらが多くなって、南国に来たんだなーと感じさせた。やがて遠くに開聞岳が見えてきた。だんだんアップになるにつれて、ウワサ通りすごくきれいな形をしている山だと感じた。

できれば今晩の宿は日本最南端の西大山駅にしたいと思い、行ってみたらなんとか泊まれそうだったのでここに決めた。しかしほんとにまったく何もない駅だ。駅前に自販機ひとつない。おまけに周囲の畑に肥料をばらまいているらしくて非常に臭い。まだ明るかったので池田湖へ寄り道しに行った。湖面をくまなく見渡したがもちろんイッシーなんて見えるはずなかった。

暗くなってから西大山駅に帰って来て、悪臭の漂う中なんとか横になったが、蚊とハエがうるさくてあまりよく眠れなかった。

本日の走行距離: 248km。


Photo

[折口駅の朝]
折口駅の朝。駅名標の隣の待合室で寝てた。
[R270]
加世田市内のR270。バイパスでなく市街地を走る国道が私は好き。
[野間岬]
薩摩半島最西端の野間岬。
[池田湖畔]
池田湖畔で皆でイッシーを探すの図。
[西大山駅]
西大山駅でVサイン!

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