(14) 1991年8月16日 — 島原・天草・牛深

晴れ


Diary

8月16日の行程図

小浜温泉でR251沿いに町営温泉「浜の湯」があったので入った。8月8日以来実に1週間ぶりのフロ。なんか生きかえったようだった。家から持って行った電気カミソリもとっくに電池が切れているので1週間ヒゲ剃ってなかったので、普通のカミソリを番台で買って入念にヒゲを剃った。

風呂から上がって、R57を雲仙へ向けて山登り、途中で通行止めになるかと思ったが山頂付近の雲仙温泉までは何ともなく行けた。しかし島原への下りの途中でやっぱり通行止めで、指示に従い深江町方面へ市道で迂回した。

雲仙はテレビと同じ光景が眼前に広がっていた。最初はすげーすげーと喜んでいたが、写真撮りに停まった場所が、避難住民のためのプレハブが林立している所で(おそらく間違いないと思う)、騒いでいる観光客をよそに黙々と洗濯物を干していて、自分はもしかしてとんでもないことをしているんじゃないかという気がしてきて、早々に立ち去った。観光気分で雲仙に来るべきではなかったのだ。走りながら後悔の念でいっぱいだった。

口之津港からフェリーに乗って、天草諸島へ。フェリーではバイクはひもでぐるぐる巻きにするものと思っていたが、車止めをたった1個置いただけの簡単なものだった。海からの東シナ海の島々の風景は最高だった。

鬼池港に着いて、本渡市方面へ行くか外側を回るか迷ったが、一応の漠然とした計画であった外回りで行くことにした。R389ははっきり言ってメチャクチャ道が悪かった。山の中の超せまい道を通ったかと思えば海岸のクソコンクリートのガタガタな路面を走らされたり。でも終わってみればnice roadって思えてきちゃうんだよねえ。そしてR389は苓北〜阿久根間実質踏破※(1)

Note
※(1) 1991年当時、R389の本当の起点は長崎市だったので、厳密には全線踏破ではありません。

天草諸島下島南端の牛深市に着き、偶然すっごく景色のいい公園を見つけて、あんまり景色良かったのでそこに2時間もいてしまった(ただ単に昼寝しただけ)。起きて港に行ったらちょうど最終のフェリーが出る所で、けっこう危なかった。フェリー乗り場のオッサンに「おい何やっとるんだ。急げ」と怒られて、急いでフェリーに乗った。港でまたもやなんかの祭りをやってた。その景色のいい公園は絶対いつか女と来ようと思った。

今日2回目のフェリーが出発し、牛深の町並のバックに、この世のものとは思えない素晴しい夕焼けが広がっていた。ほんとにすごい光景だった。写真はあえて撮らなかった。撮ってしまうとなぜだかこの景色の価値が落ちてしまうように感じられたのだ。そのかわりしっかりと脳裏に焼きつけた。船の上からずっと外をながめていた。

長島から黒之瀬戸大橋(地図上では有料と書いてあるが最近無料になったようだ)を渡り再び九州本土上陸。折口駅に着いた時はもう8時を回っていた。

本日の走行距離: 221km。

最後にひとこと。西九州は本土(熊本市経由)ではなく島づたいに走ってきて絶対に良かった。機会があれば必ずもう1回来たい。


Photo

[現川駅の朝]
現川駅の朝。
[雲仙普賢岳]
噴煙を上げる雲仙普賢岳。
[R324]
天草諸島北岸のR324。ここはいい道だったが…。
[R389]
西岸を貫くR389。この道はひどかった。
[公園からの眺め]
牛深で昼寝した公園からの眺め。

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