(4) 1991年8月6日 — 麦草峠・諏訪湖・霧ケ峰

曇り ときどき 雨 ところにより 霧


Diary

8月6日の行程図

今日も8月とは思えない涼しさ(寒さ?)だった。昨日も今日もたぶん偶然涼しい日だったんだろうけど、信州にいるというのも要因の一つだと思う。今日もずっと服を4枚着込んでそれでも寒いくらいだった。

朝、海尻駅を出発しようと荷造りをしてたら、向こうから突然子ねこがニャーと言いながらやってきて、やたらオレにからんできた。あんまりかわいかったので写真3枚も撮ってやった。

八千穂村からR141をはずれR299へ。狙いは麦草峠(国道最高地点)である※(1)。坂がキツかったがクネクネカーブをなんとか登り、なぜか峠付近だけは大直線道路だった。看板の下で停まっていたら反対側から足立ナンバーのBAJAがやってきた。オレと同じくらいの歳の人だった。ラッキーと思いお互いのカメラでそれぞれ自分の写真を撮ってもらった。そこからの下りは超濃霧でつらかった。やっとこさ降りて来て茅野市内のヤマザキパン屋でパンを買ったらオバサンがすごく愛想良かった。どこまで行くのって言われたので九州と答えたら「えーすごいね! がんばってね」と言われてうれしくなった。

Note
※(1) 麦草峠は1991年当時の国道最高地点でした。現在の国道最高地点は国道292号の渋峠です。

今日の予定は霧ケ峰に行って、絶景とのウワサのビーナスラインを通るつもりだったのだが、霧ケ峰に行ったら視界が5メートル位しかない超濃霧で、料金がもったいないのでビーナスラインはあきらめた。仕方ないので霧ケ峰で少しウロウロすることにした。

霧ケ峰は名前通り霧の中だったけど、それでも素晴らしさはわかった。駐車場は人がいっぱいいるのに、山を少し登ってみると誰もいなくて、いろんな花がたくさん咲いててものすごくきれいだった。草原をブラブラしてたら若者たちが岩場を上り下りして走り込みをしていた。監督らしき人と話をしたら実業団の陸上部だそうだ。こんなところで練習するんだなあと思い感心した。そのあとも2時間もボーッとしたり昨日買った文庫本を読んだりしてた。でもこの本、名前は言わないけどあまり面白くない。

その後R20を西へ向かい、塩尻市でR20の標識に「終点」と書いてあるのでバイクを止めた。オレはバイパスの方から来たのだが、念のため旧道の方を見に行ったらやっぱり「終点」と書いてある。いろんな国道の中でもこれは初めてのケースだったので感動した※(2)

Note
※(2) 当時R20だった旧道側の方は、現在は国道153号に変更になっています。

次にR19を北上して松本へ到着。松本城へ行ったが以前に中に入ったことがあるので今回は入らなかった。城周辺の公園でアベックを眺めて羨望に暮れた。

夕方、松本で3日ぶりに風呂に入った。どうしようかけっこう迷ったんだけど、入って絶対に良かった。松本の街のド真ん中にあって(仙台で言えば青葉通りの吉野家のあるあたりって感じ)ひけめ感じたんだけど思い切って入った。そして同じ松本で生まれて初めてひとりでファミリーレストラン(ロイヤルホスト)に入った。これも絶対に良かった。気の弱さのためにズルズルいってたら晩メシ食えなかったかもしんねーぞ。今日の教訓: 思いたったら即実行。タイミングのがすとおまえはおわり。

ロイヤルホストでカレー食ったあと、今日の宿とする無人駅を探しに、まず松本電鉄の駅をあたってみたが、どれもイマイチだったので、引き返して大糸線の駅に決めた。ここは松本市街から近いこともあり終電が割と遅くまであるのでなかなか寝られず困った。

本日の走行距離: 194km。


Photo

[海尻駅の朝]
海尻駅の朝。この待合室で寝ていた。
[子ねこ]
出発前にからんできた子ねこ。その2その3もあるよ。
[麦草峠]
当時の国道最高地点・麦草峠。
[霧ケ峰]
文字通り霧の中の霧ケ峰。
[R20終点標識]
珍しいR20終点標識。バイパス側の写真もあります。

※写真をクリックすると拡大表示します。